ハイリゲンシュタットの遺書

ベートーベンが1802年に書いたという

ハイリゲンシュタットの遺書

を読んでみた

もちろん日本語訳だけど

というのも

現在取り組んでいるテンペストが作曲されたのと

同じ年に書かれた遺書だから

テンペストへの理解に役立つと思ったからである

感想としては

国も時代も超えて

誰もが抱く

病への恐怖が描かれていた

難聴が進行していた時期で

他人に難聴を悟られないため

あえて人と距離を置いている

というようなことが書いてある

確かにテンペストは全楽章を通じて

孤独感を連想させる

難聴という苦難を

受け入れきれていない状況が

曲からも遺書からも感じ取れると思った

だれとも苦難を共有しえない孤独感を

演奏に反映できたらと思う