マリア・ジョアン・ピリス ピアノリサイタル(2014年3月7日)
ピアニスト マリア・ジョアン・ピリス さんの
リサイタルを聴いてきました。
ピリスさんの演奏はCDで拝聴していて、
思えば、ピリスさんのソロ演奏は初めて聴きました。
CDで聴く限り、とても清潔な粒のそろった音がとても素敵な演奏家だと感じていました。
<概要>
2014年3月7日(金)
ドビュッシー:ピアノのために
<超主観的な感想>
テンポがゆったりした曲で、音色の変化を十分につけていて、
心地よく聴くことができた。
3つ目の即興曲はなんだか速すぎる印象で、
いまいち共感できなかった。
ドビュッシーになると少し力みを感じた。
もしかしたら、ホールやピアノ(YAMAHA)のせいかもしれない。
音が散ってしまっているような気がする(ちなみに、今回の私の席はピアノの真正面の1F10列目)。
シューベルトの21番の第1楽章については、間の取り方に共感を覚えた。
十分に間をとり、何事もなかったかのように静かな第一主題が鳴り出す、、、
この表現はジンワリと感動した。
もしかしたら楽器との相性がよくないのかも。。。などと思った。
全部聴き終った後の感想は「疲れた」というものである。
なんとなく力みが感じられ、
その割にピアノの音色が客席まで十分に届かないように感じたので、
音を聴きとるのに神経を集中させすぎてしまったのである。
贅沢な話だが、ピリスさんの演奏は小ぶりなサロンで聴かせてもらいたい(^^)。
3月16日にシフの演奏をサントリーホールで聴く機会があるので、
シフの演奏でも同じような印象を得られたら、ホールの特徴に起因するのかと判断することにする。