【カンボジア旅行記】寺院かつ墳墓「アンコールワット」後編

アンコールワット」後編です~。

とうとう内部入り口にたどり着きました。
両脇に見えるのは「第一回廊」です。
第一回廊の「連子状窓」を見ることができます。


内部は薄暗く、なんとなくかび臭いです。
熱帯だから仕方がないのでしょうね。
3つの回廊が重なり、中央に「中央祠堂」があるはず・・・。
ガイドブックで見るとシンプルに見えるのですが、回廊が複雑に入り組んでいます。
迷ってしまいました。



沐浴のための池の跡地です。
王の水浴びのために使われたほか、王国の治水技術を示す施設だったそうです。
治水できることは水源を確保すること。
すなわち、農業の発展を意味しますからね。


日本人団体客のガイドさんの案内をこっそり聞いて、ようやく中央祠堂にたどり着きました。
どうやら登れるようですが、かなり行列を作っています。
それに、階段がものすごく急!!
でも、、、せっかくですから登ってみましょう!


登ったところです~!
先ほど歩いてきた参道を臨みます。


中央祠堂を降りたところでものすごく疲れてしまいました。
ここまで来るのに、結構な距離なんですね。
それに、内部は段差が激しく、かなり体力を消耗します。

しかし、ガイドブックによると、彫刻を見るべし!とのこと。。。
これはなんとしても観なければ!!
というわけで、見どころを探っていきます。

こちらはアプサラ(天女)のレリーフでしょうか。
よくわかりませんが、美しかったので撮影しました。



こちらは天井のレリーフ
花状紋です。
少し彩色が残っています。
ガイドブックによると、
アンコールワットは”空白を恐れる”かのように彫刻を敷き詰めているとか


ガイドブックに載っていたヘアスタイルの違うデバター(踊り子)4人組。



横向きのデバター(踊り子)(第二回廊内側東壁)。


これがユニークなんですが、なんと下書きのデバター(踊り子)!!
第二回廊外側だったかと(^^)
人目に付きにくいところは、途中で作業が放棄されているところが見られました(笑)。
面白いですね~。


こちらも制作途中で作業が中断されていますね。
これも回廊の外側です。


腕を組み、仲のよさそうなデバター(踊り子)。



ここまでみてヘトヘトでしたが、彫刻は一番外側の第一回廊が特にすごいらしい。。。
ガイドブック片手に頑張ります!!!


第一回廊西面
マハーバーラタの戦闘画面です。
マハーバーラタは古代インドの抒情詩で、
ヒンドゥー教で最も重視されている聖典の一つだそうです。


こちらはどこの壁だったかはっきり覚えていません。
確か第一回廊南面だったかと。
脚が3重に描かれていて、とても動的な感じがします。
アニメーションを彫刻で表していますよね。
すごく斬新だと思いました。


第一回廊南面
確か、スールヤヴァルマン2世の行軍です。
とても繊細に描かれています。


第一回廊のどこの壁だったか覚えていませんが、ヒンドゥー教に登場する阿修羅です。
腕が沢山あるのが見えますか?
阿修羅はもともと大変有能な神の弟子でしたが、
神に敵対する存在となったそうです。
阿修羅はインド神話バラモン教にも登場します。
仏教にも取り入れられています。


第一回廊東面「乳海攪拌」
乳海攪拌とは、ヒンドゥー教の天地創生神話だそうです。
大マンダラ山を神々と阿修羅が蛇神(ナーガ)の胴体を綱として引き合い、
海をかき回すという神話です。
かき回された結果、海からアプサラ(天女)や神の一族が産まれ、
不老不死の薬が得られたという神話です。

神々と阿修羅が協力し合うというのが、面白いと思いました。




ガイドブックに載っていても全部見つけきれなかったレリーフがありますが、
とても満足感が得られました。
日も暮れかけています。
最後にもう一度アンコールワットを眺めたいと思います。
ありがとう、アンコールワット!!


お読みくださりありがとうございました。