目指したい演奏

昨夜

芸大の奏楽堂で開催されたピアノコンサートに行ってきました

オールショパンプログラムで

演奏者は全部で六名

うち5名が芸大卒の男性ピアニストでした

もう1名がポーランドから招かれた女性ピアニストでした

皆様

ピアニストとしてのキャリアがながい方々でした

面白いのは

同じピアノで演奏しているのに

音色や印象がそれぞれ全く違うことです

皆様目指している表情や

技術も異なるので

違うのは当たり前かもしれませんが

特に客席まで届く音の通りが

千差万別


ポーランド人のピアニストの演奏は

じわっと涙が出てきました

芸術に昇華されていて

ピアニストがピアノを弾いているということを

忘れさせられました

しいて言葉で特徴を書かせていただくと

セクシーな中に艶と深い陰影があり

音に角が全くない

物理的な要素を忘れ

作曲家が表現しようとした芸術が天から降ってくるよう

ロマネスク様式の教会で演奏を聴いているかのような

魂を震わす残響があった

という感じでした

よいコンサートを聴かせていただきました

8月は私もショパンを弾くので


自分の演奏を見つめ直したいと思います